大人のアトピー性皮膚炎は子供の場合と違い加齢によって症状が治まっていく例は少ないのですが、高齢者(65歳以上)になると免疫機能の低下からアトピー性皮膚炎の症状も軽減していく事も報告されています。
ただし、全体的な免疫機能の低下がアトピー症状軽減の理由ですから他が健康な場合は高齢者でもアレルギー症状は持続すると考えた方が良いでしょう。
そもそも、大人がアトピー性皮膚炎になる一番大きな原因は何でしょうか。
一般的には、ストレスと生活習慣の乱れだとされています。そのため、特にストレスと睡眠不足はアトピー性皮膚炎の大敵となります。普段からストレスをためがちな人は注意した方が良いでしょう。
また、アトピー性皮膚炎はアレルギー性疾患ですから皮膚の水分量のコントロールが上手く行かないと発症するリスクが高くなります。
更に睡眠不足が重なると皮膚が荒れがちになりますので、アトピー性皮膚炎を発症するリスクが高まる事になります。
それからストレスは全身の血管を収縮させる作用があります。日々ストレスを感じている状態では血管が四六時中収縮している事になり、全身に回る血流量が低下してしまいます。
この血管の収縮状態が慢性化するとどうなるのでしょうか。
血管の収縮が慢性化すると、体内の代謝活動(細胞の入れ替わり)が正常に機能しない事になり、ひいてはアトピー性皮膚炎を始めとして様々な生活習慣病の発症リスクが高まります。
そのため大人のアトピー正皮膚炎の予防と改善には、ストレスコントロールをどうするかが重要な鍵を握る事になります。
アトピー性皮膚炎の治療は基本的にアレルゲンを遠ざけ、スキンケアを行い、現在起こっている皮膚症状に対しては外用薬や内服薬を処方するという対症療法ですが、ストレスコントロールを目的として心療内科や精神科などで心理カウンセリングを受ける事で症状が軽減するという例もあります。